2014年12月19日金曜日

CSVは企業の競争優位につながるか:新たな企業観の行方

ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー 2015年1月号

Porter & Kramer(2011)以来、企業戦略におけるCSV(共有価値)の位置づけに関して様々な考え方が提示されているが、あくまでも企業戦略理論の視点からその意味を問うたのが標記タイトルの論考である。

岡田正大(2014)「CSVは企業の競争優位につながるか:新たな企業観の行方」ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー、2015年1月号:p38-53.

概要はこちら

ご参考まで。

2014年8月21日木曜日

企業と社会フォーラム 年次大会 9月18-19日

2014年3月のケニア、8月のバングラデシュのフィールドスタディの更新ができていないが、まずは取り急ぎ9月開催の企業と社会フォーラムのご案内。企業戦略と社会性の接点を様々な角度から討論します。興味のある方は是非ご参加ください。私も司会やパネラーとして登壇します。


社会における企業のあり方を研究する、学会「企業と社会フォーラム」(JFBS)の第4回年次大会「持続可能性と戦略」(9/18~19、於:早稲田大学)についてご案内いたします。
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          学会「企業と社会フォーラム」(JFBS)
               第4回年次大会
           統一テーマ:持続可能性と戦略
               http://j-fbs.jp/annualconf_2014.html
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■日 程 2014年9月18日(木)~19日(金)の2日間

■場 所 早稲田大学早稲田キャンパス14号館
     (アクセス http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html)

■大会テーマ 持続可能性と戦略
(大会趣旨など詳細 http://j-fbs.jp/annualconf_2014.html)

■プログラム http://j-fbs.jp/annualconf_program_2014.html

■主なセッション
・Keynote Speech "Sustainability and Strategy"
 ※多様なステイクホルダーを満足させながら企業が持続的発展に寄与し、収益性を確保していく企業戦略に関する基調講演
- Bhattacharya, CB (European School of Management and Technology,
Germany)
- 和田勇 (積水ハウス株式会社、代表取締役会長)

・Plenary Session 1 "Sustainability and Strategy"
 ※基調講演において言及された企業戦略を可能にする社会経済システムの方向性について考えるセッション
- Barter, Nick (Griffith University, Australia)
- Bhattacharya, CB (European School of Management and Technology,
Germany)
- 和田勇 (積水ハウス株式会社、代表取締役会長)
- 【Chair and Panelist】岡田正大(慶應義塾大学)

・Breakout Session (organized) 1 "Sustainability and Brand Management"
 ※CSRの価値と企業の評判の関係を考えるセッション

・Breakout Session (organized) 2 "Sustainable Strategy and Emerging Markets"
 ※新興国において経済格差と環境破壊を引き起こすことなく企業活動を展開していくための戦略を考えるセッション

・Breakout Session (organized) 3 "持続可能性と金融市場"
 ※持続可能な企業を支える、金融市場・投資家の役割の変化を考えるセッション

・Breakout Session (organized) 4 "Green Management"
 ※企業活動による負の社会的・環境的インパクトを低減するマネジメントを考えるセッション

■参加者 国内外の学界、産業界、政府・行政、労働界、消費者団体、NPO/NGO等
 ※本年次大会には、会員だけでなく、一般(非会員)の方の参加も可能です。

■参加費
①大会参加費
【会 員】一般11,000円、学生 8,000円
【非会員】一般15,000円、学生10,000円
②交流会参加費
【一 般】4,000円(会員・非会員 共通)
【学 生】2,000円(会員・非会員 共通)
※交流会のみの参加は原則として不可

■お申込み
下記URLよりお手続きください。
http://j-fbs.jp/annualconf_2014.html#p4
※参加申込みを済ませただけでは、大会参加者として登録されませんのでご注意 下さい。参加申込みと参加費お支払いの完了をもって「登録参加者」となります。※年次大会登録参加者には、スピーカーのレジュメ資料をダウンロードできる 「参加者パスワード」を事務局よりお送り致します。紙の節減のため、大会当日に報告要旨集を配布することは致しません。各自ダウンロードのご協力を頂けますようお願い致します。

■学会「企業と社会フォーラム」(JFBS)とは
JFBSは、企業と社会にかかわる様々な課題、関係について、学界、産業界、政府・行政、市民組織などとの幅広い連携のもと、国内外の関係組織とも連携しながら理論的・実務的な視点から考えていく学会です(2011年5月設立)。http://j-fbs.jp/index_japanese.html

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Japan Forum of Business and Society (JFBS)
企業と社会フォーラム 事務局
  早稲田大学商学学術院商学部 谷本研究室内
  〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
  Tel/FAX: 03-3203-7132
  E-mail: jfbsinfo@j-fbs.jp
  URL: http://j-fbs.jp
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2014年3月19日水曜日

日経リサーチ 「開発途上国への参入:決断すべき時は?」

日経リサーチ グローバル・マーケティング・キャンパス 

3回シリーズの第1回目「開発途上国への参入:決断すべき時は?」

かつては日本企業の典型的な地理的市場のくくり方に、「欧州中近東アフリカ部」という名称が一般化していた。しかしようやく「サブサハラ」を独立した地理的市場として想定する企業が出始めている。果たして個別企業が開発途上国への参入を決断すべき時はどのような条件が成立した時か、という問題意識で書かれた記事。

「経営学は今」 日経新聞朝刊連載 2013年12月

しばらく授業と執筆が多忙で更新がままならなかったので、その間の著述を時系列でいくつか記録。

2013年12月4日から16日まで8回分。第6回では開発途上国におけるビジネスで生態系を組むことの戦略的価値を説明。事例としては、西アフリカセネガルにおけるヤマハ発動機がネタフィムと組んで展開したドリップイリゲーション事業(少量水による灌漑事業)を取り上げている。

不確実性と企業(6) 新興国でビジネス生態系 慶応義塾大学教授 岡田正大

http://www.nikkei.com/article/DGKDZO63922030R11C13A2KE8000/