経済のグローバル化、市場の自由化は素晴らしいことである。金融技術、情報技術などの発達もあって、我々の生活は過去50年で大きく改善している。しかし ながら、それは地球上の極限られたわずかな人々の話であり、世界の人口の半分は一日当り2ドル以下での生活を強いられている。本書ではこの不合理がなぜ起 きているのか、それをどのように改善すべきかを自身の経験に裏付けられた信念、理論で語られている。
曰く、今までの経済学では「人間をただお金だけを動機、満足、幸福の唯一の源とする一次元的な生き物だという前提」があり、資本主義のシステムも 利益を最大化することを目的とした企業を前提に作られている。しかしながら我々は寄付をするなどして困っている人を助けたりするし、人のためになることに 喜びを感じる。また最近では企業の社会的責任が注目を集めるなど、人間は必ずしもお金、利益だけを目的として生きている訳ではない。
経済的な利益と社会的な利益は究極的には両立出来ないというのが氏の主張で、社会的な利益を追求するソーシャルビジネスという新しいモデル、システムを提唱している。
栗原君、設置ありがとう。これまでにBOPグループで蓄積している各種のドキュメントが、グループのファイルとメールに混在していると思うので、それらのリンク集を、このBlogのどこかにカテゴリー別に分類して表示することはできる?
返信削除岡田