2010年3月8日月曜日

BRAC創設者のAbed氏、sustainable bankingを目指したGABV会議で貧困との闘いを強調

GABV(the Global Alliance for Banking on Values)とは、Abed氏が創設した世界11行からなる団体。通常の商業銀行からは融資を受けられない人々への融資("social finance"注1)、もしくは地球環境の保護・改善を目的とする事業への融資を目的として持つ銀行が加盟している。総じて"sustainable banking"という志を共有する銀行の集まりである。

3月6日にダッカで開催された会議では、Abed氏が「予見可能な未来において、銀行セクターの第一優先順位は貧困の削減にある。」「気候変動もまた、銀行セクターがコミットしなくてはならないもうひとつの地球的脅威だ」と述べた。同会議では、$250Mの新規資金調達を目指している。オランダのTriodos Bank総裁Blom氏は、「この資金調達により、$2Bの新規融資が可能になる」、と呼びかけた。


注1:social finance:ソーシャルファイナンスというと、ソーシャルネットワークやソーシャルメディアでいう「ソーシャル(P2Pコミュニケーション)」の流れで、「個人対個人(P2P)のファイナンシング、もしくはそれをマッチメークするプラットフォーム型事業」のことをさす場合がある。本項でいうsocial financeとは、社会的価値の増進を主目的の一つとする融資活動のことである。本稿でいうソーシャル・ファイナンスについては、ニッセイ基礎研Report 2005.7に詳しい。

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