中央銀行(BB)の発表によると、同国への海外直接投資(正味流入)は以下の通り:
現財務年度の最初の7カ月(2009年7月-2010年1月):$228M(対前年同期比65.56%減)
現財務年度の上半期(2009年7月-12月):$197M(対前年同期比67.33%減)
BBによれば、その原因は世界的なリセッションによるものと、同国特有のエネルギー事情の両方が考えられるという。現在も同国では、1日当たり849万立方メートルのガスと、1500メガワットの電力が不足している。
<解釈>
2009年7-12月期といえば、リーマンショックから1年後である。
上記のNYSEの値動きからもわかるように、2009年後半は明らかに企業業績の回復見通しが立っていた。この時期に、外国企業がバングラデシュへの投資規模を3分の1に減少させている。その理由として、BBの言うエネルギー問題とともに、より短期でキャッシュ(quick cash) の見込める事業へ投資先がシフトした可能性も考えられる。だとすれば、この現象(FDI急減)は同国への投資がより長期的スパンでリターンを考えねばならないことを示しているとも考えられる。
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