2010年4月13日火曜日

S&Pに続きMoody'sもバングラデシュに初の格付けを付与

S&Pから1週間遅れで、Moody'sは4月12日、国家としてのバングラデッシュに対してBa3(フィリピン、ベトナムと同等。investment gradeから3ランク下の"Non Investment grades speculative")の格付けを付与した。同国財務省によれば国際債券市場で国債を販売する予定はないというが、今回の格付けによって、今後「投資家のレーダー」の監視範囲に同国の債券が入ってくることは間違いないだろう。

「バングラデシュは、その堅実な経済政策、財政政策によって対外的財務バランスも価格も安定しており、その状況は同様の発展段階の他国よりもすぐれている。直近数回の金融危機も、政治的危機も乗り越え、貿易の自由化推進によって過去十年にわたり平均6%の経済成長を持続させている。一方で、輸出が縫製済み衣料品に過多に依存している点は不安定要素。」(Moody'sのアナリスト)

1971年の独立以来、少なくとも5回の軍事クーデターを乗り越え、2年間の戒厳令下の軍政を2008年12月に終了した同国は、Awami LeagueのHasina首相をトップとする連立政権を成立させている。

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