先週慶應ビジネススクールで行われた修士論文発表会で使用したプレゼンテーションファイルをアップしました。
仮説導出型の論文で、導出された仮説は「破壊的イノベーションが社会的価値を創出する時、企業の競争優位を増し、企業パフォーマンスは向上する」というものでした。先進国市場で言われる破壊的イノベーションに加えて、社会的価値という要素がBoPで成功するためには必要になってきます。論文の範囲からはそれますが、破壊的イノベーションは持続的なイノベーションを代替するものになりますが、大きな視点で言えばその部分もBoPに当てはまるのではないかと思っています。BoPでのイノベーション、事業活動は先進国市場などBoP以外でも通用するものが多く、企業の競争優位に繋がるのではないでしょうか。
限られた時間と事例をもとにしたもので「論文」としての完成度はまだまだですが、本研究を通じて企業戦略の新たな側面について考えるきっかけになっただけではなく、色々な人と知り合うことが出来ました。この場を借りてインタビューに応じて下さった関係者の皆様には感謝の意を表したいと思います。
BoPについて日本のビジネススクールにおける教育はまだ始まったばかりですが、当日の発表会には多くの学生の皆さんに参加して頂き、関心の高まりを肌で感じることが出来ました。今後、慶應ビジネススクールにおいてもBoPをテーマに研究をする学生が出てくることを期待します。私も学校を出てビジネス側から日本発、日本オリジナルのBoPにおける企業戦略に携わることが出来る様にがんばって行きたいと思っています。
栗原君
返信削除研究活動ご苦労様でした。今後は仮説を現実の事業で実証していってくださることを期待します。岡田