2009年7月21日火曜日

バングラデシュ研究調査概況 (2009年6月28日) bracNet

BRAC BDMail Network Ltd.

BRAC Centerと道路を挟んで向かい側にBRAC BDMailことbracNetの本社がある。
Chairman, CEO, Head of e-hutの3名の方にインタビューする機会を得た。
また日中、e-hutを訪問した。

[企業・事業概要]
同社はBRACとgnetという投資会社の合弁企業である。gnetというのは投資組合の名前で日本の原丈人氏によるVC、Defta Partnersも出資・参画している。
bracNetはISPであり、バングラデシュのデジタルデバイド解消をミッションとしている。遠隔医療や遠隔教育などBRACのプログラムをICTで支えることもその一環である。e-hutと言われるサイバーカフェ事業はフランチャイズ形式で運営されており、bracNetは必要な機器や技術サポートを提供している。

[e-hut]
いわゆるサイバーカフェ、ネットカフェである。
利用者は学生など若い人に多い。店内では基本的なPC操作などのレクチャーサービスなどもある。
たまたま今回日本の中古車(ダッカを走る車の9割は日本の中古車で、そのほとんどがTOYOTA)輸入を仕事としてやっている人がいて、ネットでその情報収集をしていた。


[所感]
通信事業は技術と政府の政策に左右されるところが大きく、その2点のコントロールが非常に大切であると感じた。技術については外資とのパートナーが必要になるし、政府との付き合いはライセンスや税制など様々なところで事業と関係してくる。必要投資額、リスクともに大きい分野であり、かつ競合がひしめく市場競争に直面していることも事実ではあるが、BRACの他の事業との潜在的シナジーはきわめて高く、BRACの中にあることの意味を最大限に活用することが重要であろう。

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