6月29日
初日はバングラデシュ最大のNGOであるBRACへの訪問。
マイクロファイナンス
ホテルを7時半に出発しダッカ郊外にあるDHAMARAIという地区の集落を訪問しマイクロファイナンスの現地ミーティングを見学させて頂いた。
ミーティングは毎週朝に行われており、BRACの地域担当職員と借り手である地域の女性達が集まる。
全部で20−30名くらいの人数が集まっていた。グループをいくつかまとめた地域ミーティングのようなものだった。(バングラデシュでは今年の6月から初めてサマータイムが実施されているが、そのことをまだ知らなかった人も何人かいて遅れて参加してくる人もいた。)
皆ピンク色のノートを持っており、その中に借入状況などが記録されているようだった。
集会には借り手にくわえてHealth Volunteerも参加しており、彼女から必要な薬を買うことが出来る。
ミーティングが始まるとまず全員立ち上がり誓いを述べる。
このグループの会計係の女性がBRACの職員と集金がきちんとされているかどうかを確認している間に、借り手の皆さんがどのような仕事をしているかを聞かせてもらった。
多くは自身で事業を行っているか、夫の仕事を手伝っているかでマイクロファイナンスで借りたお金もそれらの事業のために使われていることが多かった。
ある人は土地を買ってそれを人に貸していたり、小さな食堂をやっていたり、小売店を営んでいたり、魚の養殖をしたり、それぞれが小さなビジネスのオーナーであるようだった。ある人は11月に行われるお祭りの生け贄として取引される牛を4000Tk(TAKA)で買い、それを1年かけて育てて2万Tkで売ったといった話をしてくれた。
メンバーの多くはマイクロファイナンスを始めてからすでに10年以上が経っている人々で生活水準はとても良くなったと話してくれた。具体的には住んでいる家がゴザのようなもので作られた粗末なものから、ちゃんとしたレンガで造られた屋根のある家に住める様になったとのことだった。
ヘルスセンター
次に訪問したのは村の診療所のようなところで、BRACのClinicと呼ばれていた。
女医の方が地元の妊婦さんの診察をしており、外で診療を待つ女性たちは集まってなにやら話をしていたが、普段の生活の悩みなどをお互い相談しているとのことだった。
BRAC school
バングラデシュには公立の学校ももちろんあるが、そこに通っている子供は学校に通う子供の半分程度、もう半分はBRACの学校に通っているというほど大きな存在となっているのがこのBRAC Schoolである。
公立の学校が教科書や制服を買わなければ行けないのに対し、BRAC Schoolは私服で、教科書も使い回しているためにお金はいっさいかからない。学校にお金をかけられない人々のために作られた学校である。小学校4-5年生くらいの子供たちが20人〜30人ほど一つの建物の中で輪になって読み書きだけでなく、世界の地理や算数、踊りなどを学んでいた。
2009年7月14日火曜日
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