2009年8月22日土曜日

バングラデシュ財務相がマイクロファイナンスの利率決定などに関し透明性を要望

Institute of Microfinance (InM) と Microcredit Regulatory Authority (MRA)が共催するマイクロファイナンス(MF)の利率と透明性に関するセミナーでの発言。

発言要旨:
1)一つのMFで借り入れた資金の返済を、他のMFからの融資でまかなうクロスファイナンシングが発生しており、それを防止するメカニズムが必要
2)MFの運営があまりにローテク(手作業中心)であり、ハイテクを活用した運営効率の向上が必要
3)MFが重要なツールの一つであることに疑いはないが、それが貧困解消の唯一のツールではない。
4)国連のHuman Developement Index は徐々に向上しているが、貧困は同じ率で減少していない。
5)MF機関において、日々の返済業務に問題はないが、利息の決め方には透明性が不足している。

また同セミナーで中央銀行総裁は「MFは貧困の解消に大いに貢献しており、政府の金融政策の対象としてMF機関を組み入れることが必要かもしれない。MFの金利が高すぎるか安すぎるかの判断も、MF機関がどれほどの利益をあげているかを見て初めて判断可能になる。市場ベースの経済では透明性が重要である。なぜならばそれによって経済活動の効率が向上するからである。」と述べた。

MRA副長官は、「MF機関は、農村部での融資活動は大変に効率が悪く、コストがかかるというが、実際どのくらいのコストがかかるのか、明らかに説明する必要がある。」と述べた。


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