現在の日本企業の関心は、圧倒的にボリュームゾーンにある。すでに顕在化している市場であるから、当然と言えば当然である。(例:パナソニックの2008年度決算発表資料)
一方、BOPは言うまでもなく年収3000ドル以下の40億人市場であり、「ボリュームゾーン」の下方にある、別のセグメントである。
BOPにおける企業戦略は、ピラミッドの上から下へ向かってcascadeのように市場を下っていくボリュームゾーンの発想とは対極にある。直接最貧困層へleapする姿勢が求められる。Hartが言うように、BOPにおいては既存戦略の延長上にはない、「破壊的イノベーション」が必要とされるゆえんである。
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