このプロジェクトは世界銀行が企画しているもので、現在バングラデシュで利用されているレンガ焼成用のキルン(高く太い煙突型の窯)を中国の技術を利用した高効率型(100トンの石炭が半分で済む)に転換し、エネルギー効率を倍増するもの。問題は製造費用である。従来のキルンは一基$0.15M(約1350万円)だが、新型は10-15倍のコストがかかる。そこで、このプロジェクトをCO2排出削減枠として認定してもらうことにより、その販売益で製造費用を賄おうという試みだ。
<コメント>
本フォーラムでバングラデシュを訪れた際は雨季のため、ほとんどのキルン(通常川沿いにある)は基底部が水没して休憩中であった。レンガは同国で主要建材として重用されており、キルンは全土に数千あるという。
このカーボンオフセットは、BOPにおける事業戦略を練る上で一つのヒントを与えてくれる。
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