2009年12月5日土曜日

2℃か4℃か 人類による選択のとき

英国政府が最新の気候変動マップを公表した。それによると、人類が現状のペースで温暖化ガスを排出し続けた場合、早くて2060年、遅くとも2100年までに地球の平均気温が4℃上昇するという。これは、ニューヨークの夏の最高気温が50℃に達することを意味する。

1)水不足に直面する人口は現在の8倍、約40億人に達する。旱魃により食料不足がさらに深刻になる。
2)1.5億から2億人という大量の移民が発生、低気温の他国へ移住しなければならなくなる。

英国政府は、今月開催のコペンハーゲンの国連環境サミットでは、この気温上昇を2度までに抑制する目標を立て、達成にコミットすることが必須であると主張する。


一方で、そもそも地球温暖化など存在せず、その解消活動は経済恐慌や生活の質の低下を招くだけ、という米国の反対派(そもそも温暖化問題など存在しないという科学者と共和党が中心)の会議(2009年3月。もっとも現実には世論の中の少数意見と思われる。)


<コメント>
現在のプライベートセクターが投資活動・事業活動の持続的成長を考慮する上で、温暖化問題を回避することはもはやできない。今回の気候サミットが基本合意に至るか否かは極めて重い意味を持つと思う。インパクト・インベスティングの潮流はこうした世界認識によっても促されている。

目前(12月7-18日)に迫るコペンハーゲン国連サミットを控え、日本の主要メディアではほとんど話題にならない気がするのは私だけか。Just another international conference come and go? I firmly believe it is NOT. たぶん会議が始まると一斉に報道がスタートするのであろうが、ちょっと遅いような気もする。と、思って調べたら、さすがにNHKは「今日の世界 気候変動最前線・グリーンアース」で継続的にカバーしている。だが、この重要なシリーズ番組がBS配信だけとはなんとも残念至極。

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