2009年12月14日月曜日

12月1.2日の日経特集「動き出すBOPビジネス」

標記の特集に登場した日本企業の事例を列挙しておく。

1)住友化学(タンザニア):オリセットネット(殺虫剤を練りこんだ蚊帳)の製造販売。原油高騰などなければ利益が出る状態に。年産2000万枚、今後2000名新規雇用予定。

2)ソニー(インド):小型発電システムの事業化調査

3)パナソニック(ナイジェリア):駐在員事務所の開設

4)味の素(ガーナ):栄養改善食品の事業化調査

5)日本ポリグル(バングラデシュ):浄水用特殊凝集剤

6)三洋電機(ウガンダ):LED式充電ランタン(小型太陽光パネルとのセット)を6000円程度で販売。ウガンダ政府が50%補助、残りは政府系銀行によるマイクロファイナンスを適用。

7)三洋電機(インドネシア):井戸水浄化システム販売


9)ヤマハ発動機(東南アジア):浄水器試験導入

以上のうち、1)、2)、4)、5)、6)(ただしインド)、9)は経産省のBOP事業化費用支援の採択企業のリストに掲載されている。

注)パナソニックは、先に既存のBRICs+ベトナムに続く戦略市場として、MINTs+B(メキシコ、インドネシア、ナイジェリア、トルコ、ブルガリア)を挙げている。これら市場はBOPというよりは、その上のボリュームゾーン戦略の一環ととらえられるので、パナソニックのナイジェリア事務所開設は、必ずしもBOP市場向けの投資ではないのではないか。

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