注)本エントリーは、Blog「ICT for Development.JP」12月4日のエントリーから、リンクをたどって再構成しています。
<コメント>なお、下記Toneさんよりご指摘いただいたように、Kivaはperson to personと謳ってはいるものの、それは擬似的であって、実際にはMFIが介在しており、貸し手の個人がそれを認識していない点(たとえば、ある個人の貸し手がKivaウェブ上である借り手を選択した際、実はすでにその個人にはMFIによってローンが手当てされていて、その個人の貸し手のお金が直接本人に渡るわけではない、など)が少々問題視され、NYTimesに取り上げられています。「KivaのP2Pはvirtual/fictional」という指摘です。もちろんToneさんご指摘のように、それでただちにKivaがNGというわけではなく、むしろMFIが介在することによってネット接続のない地域でも、個人からの小口融資が実質的にBOP層に到達できるという点、つまりMFのファンドソースを多角化するという意味においては意義があります。
KivaはMFIが介在しているので別として、直結型のp2pの場合、そもそもネット接続がなければ、レンディングは成立しない。こうしたスキームを成立させるためにも、BOP層におけるICTは重要性を持ってくる。おそらくこのケースで最も現実的なのは、携帯ベースのネット接続でマッチングをすることだろう。
Kivaに関しては、厳密にはP2P=個人to個人ではなくなっているのが現状で、Lender→(Kiva)→(Local MFIs)→Borrowerとのこと。
返信削除ご覧になっているかもしれませんが、先月のNYTimesの記事でも話題になっていました。だからダメというわけではありませんが、貸し手が直接貸し付けているわけではないことを知っているかどうかは別問題かと。
http://www.nytimes.com/2009/11/09/business/global/09kiva.html
Tone様、コメントありがとうございます。たしかにKivaは純粋な直結型p2pではないんですね。ご教示感謝します!岡田
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