(Daily Nation, May 17, 2011)
(CIO East Africa May 17, 2011)
同社がナイロビで独自開催したサムスンアフリカ地域フォーラム(Samsung Africa Regional Forum)で、サムスン電子のアフリカ事業のリーダー、Park氏が述べている。
1)アフリカでの急速な業容拡大
2010年、サムスン電子はアフリカ事業で$1.23Bの売上を達成、これは前年比31%増である。アフリカは、同社の世界売上全体($135.8B)の0.9%にあたる。アフリカにおける版図拡大は、2009年と2010年の比較において、製品販売国数は15から42へ、流通業者数は32から80へ、サービスセンター数は18から36へ倍増している。
Park氏によれば、同社の目標は2015年までにアフリカ市場での売り上げを$10B(約1兆円)レベルに引き上げ、中国に匹敵する市場に成長させる計画だという。そのためには、2011年の成長率を前年比倍の63%、雇用者数も5000名に引き上げる方針だという。
2)組立工場とR&Dセンターの増設
現在同社はスーダン、南ア、ナイジェリア、エチオピア、セネガルにKD工場を保有するが、KD工場をさらに増設するとともに、新たにナイロビにR&Dセンターを設立する。R&Dセンターは、アフリカにおける「ひんぱんな停電を始めとする厳しい環境」を前提とした製品開発を担う。同社はこれまで22のローカルR&Dセンターを全世界に設立してきているが、アフリカでは初めて。
3)現地人材の育成プログラム
同社はまた最近になってSamsung Electronics Engineering Academy (SEEA)という、アフリカの将来を担うエンジニア養成プログラムを設立しており、現地の4校が参加する(すでに南アでたちあがり、ケニアへ拡大中)。これにより2015年までに10,000名のエレクトロニクス分野のエンジニアをアフリカで養成する方針。
4)アフリカ向け製品の拡大
本フォーラムで、サムスン電子はすでに開発済みのアフリカ向け製品のプロトタイプを発表した。フルHDの3Dテレビで双方向通信可能なサムスンスマートTV,ギャラクシーTab 10.1と8.9などである。
他にアフリカで活発な動きを見せる企業にはNokia, Google, Bharti Airtel などがある。日本メーカーのアフリカ戦略はいかがか。MOP同様再び後塵を拝することになるのか。
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