Porter & Kramer (2006, 2011)の主張する「共有価値」の概念は、包括的ビジネスの理解にとって重要なキーコンセプトの一つであると指摘した。
この共有価値という概念は、既存の戦略理論の体系の中でどのように位置づけられるのだろうか。下記の論文は巨視的に戦略理論を体系化する中で、共有価値概念の意義を論じたもの。既存理論の体系化に続き、「共有価値」を第4世代の戦略理論ととらえ、既存理論との関係や、その主要な因果関係について述べている。
本フォーラムでは、企業戦略理論に経済的価値と社会的価値を統合した戦略評価指標を導入する観点から「inclusive business(包括的ビジネス)」を分析する。それを通じて企業の営利性と社会的問題解決を両立させる条件を研究する。(背景の写真は2010年タンザニア・ナイジェリア訪問時のもの)
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