2009年6月9日火曜日

業界特性とBOP戦略

 重要な条件変数として、業界特性がある。食品(グラミンダノン、ネスレ、デュポンのSOLAE社)、FMCG(HLL、SC Johnson)、電機(フィリップス、HP)、情報サービス(グラミンテレコム、同フォン、ブラックネット)と見るだけでも、製品開発費用、インフラ設置費用、MES:最小最適生産規模(すなわち必要初期投資額)などの違いからくる固定費構造、および小口化の物理的可能性などにおいて、違いがみられる。

 BOP市場では微小需要を大量に累積することで売上・利益の成長を実現する必要があるため、特に「小口化とその効率的集約」をいかに効率よく低コストで行うかが問題となる。そこに上記の業界特性が当然に影響を与える。またその際に、ICT(情報通信技術)を効果的に活用できるかどうかが効率に影響する。

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